
歯の黄ばみが気になるけれど、ホワイトニングって高額なうえに痛みもあるんじゃないかと不安に感じていませんか?
「歯科のホワイトニング」と聞くと、費用や副作用、何回通えば白さを実感できるのか、施術方法や薬剤のリスクなど、わからないことが多すぎて一歩踏み出せないという声をよく耳にします。
特に「市販のホワイトニングでは効果がなかった」「通院時間が取れない」そんな方には、医院で受けられるホワイトニングの正しい知識が必要です。
この記事では、歯科医院によるホワイトニングで気になるポイントを詳しくまとめました。
さいわいデンタルクリニックmoyuk SAPPOROは、ホワイトニングとマウスピース矯正(インビザライン)を中心にセラミック治療などの専門的な歯科診療を提供しています。医療機関専門のホワイトニング「ホワイトエッセンス」と豊富な症例実績を持つインビザライン治療で美しい笑顔をサポートします。
皆様のお悩みに耳を傾け、理想の笑顔を実現するための治療を心がけています。

医院名:さいわいデンタルクリニックmoyuk SAPPORO
住所:北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 2F
電話:011-206-8440Web予約
歯科ホワイトニングとは?美容目的から医療目的までを正しく理解する
ホワイトニングとは何か?歯科医院で行う漂白のメカニズム
歯のホワイトニングとは、加齢や生活習慣によって黄ばみや着色が進行した歯の表面や内部の色素を分解し、本来の白さを取り戻す処置です。歯科医院で行うホワイトニングは「過酸化水素」や「過酸化尿素」などの医療用薬剤を使用し、光や熱の照射を併用することで薬剤の浸透力を高め、短時間で高い漂白効果を実現します。
この漂白処置は歯の表面を削るのではなく、分子レベルで歯の内面から色素を分解する医療行為です。歯のエナメル質を透過した薬剤が象牙質に働きかけ、色素沈着を還元して白さを引き出します。市販のホワイトニング歯磨き粉との最大の違いは、漂白作用の有無と歯科医師・歯科衛生士による安全管理下で行われることにあります。
特にオフィスホワイトニングでは、専用の光照射装置(LEDライトなど)を併用し、薬剤の反応速度を飛躍的に高めます。施術時間は1回およそ45~60分程度で完了し、即日で白さの実感を得られるケースも少なくありません。
施術には個人差があり、歯の構造や着色の種類によっても結果に差が生じます。そのため、初回のカウンセリングで歯科医師が口腔内を確認し、適切な薬剤濃度や施術方法を提案する流れが一般的です。照射回数や施術時間、料金、アフターケアの内容も事前に明確化されており、安全性と納得感を担保した上で施術が行われています。
歯の黄ばみ・着色の原因とは?茶渋やタバコ汚れ以外の要因にも注目
歯の黄ばみや着色の原因は、外的な要素だけでなく内的な要因も複雑に絡み合っています。一般的にはコーヒー、紅茶、ワインなどに含まれるポリフェノールやタバコのヤニによる色素沈着が知られていますが、それ以外にも注意すべきポイントが多数存在します。
まず、加齢によって歯の象牙質が厚みを増し、エナメル質が薄くなることで内側の黄色みが表に現れやすくなります。また、子どもの頃の抗生物質(テトラサイクリン系)服用や、エナメル質形成不全といった先天的要因も着色に関与します。
主な着色原因の分類
原因区分 | 具体例 | 対策方法 |
外因性着色 | 茶渋、タバコのヤニ、コーヒー、赤ワイン、カレーなど | 定期的なクリーニングやホワイトニングで除去 |
内因性着色 | 加齢、抗生物質の影響、象牙質の変色 | 強めの薬剤使用+デュアルホワイトニングが効果的 |
その他 | 遺伝的要因、歯の外傷、神経の失活 | 専門医によるカウンセリングと治療が必要 |
歯の色に関する悩みは見た目だけでなく、心理面にも影響します。ある調査では、「歯の白さが自信に直結する」と回答した人が全体の約7割にのぼり、清潔感や第一印象を左右する重要な要素と捉えられています。
歯科とサロンの違いは?医療機関での施術の安全性と効果
ホワイトニングには歯科医院で行う「医療ホワイトニング」と、エステやセルフ専門店で提供される「サロンホワイトニング」があります。一見似ているように見えても、法的な扱いや施術の効果、安全性に大きな違いがあります。
項目 | 歯科医院(医療) | サロン・セルフホワイトニング |
資格の有無 | 歯科医師・歯科衛生士による医療行為 | 資格不要(医療行為はできない) |
使用薬剤 | 過酸化水素など漂白作用のある医療用薬剤 | 医薬部外品または無害な清掃ジェル |
効果の実感 | 高い。1回でシェードアップする例も多い | ごくわずか。継続利用しないと変化を実感しにくい |
安全管理 | 医師による口腔内診査、安全チェックあり | 口腔内チェックなし。虫歯や歯周病があっても施術されることも |
法的扱い | 歯科医療として厚労省の規定に基づく | 医療行為は不可のため、施術内容に制限がある |
歯科医院では、ホワイトニングの前に歯石の除去や虫歯チェックを行い、安全に施術できるかを判断したうえで実施されます。また副作用の管理や万一のトラブル対応もできる体制が整っています。これに対し、サロンではそうした診断や医療的な管理が行えないため、効果や安全面でのリスクが懸念されます。
白さだけでなく健康な口腔環境を保つことが重要であり、信頼性・効果・安全性を重視するならば、やはり歯科医院でのホワイトニングが最も安心といえるでしょう。
ホワイトニングを歯科で受けるべき理由!サロンや市販品との比較
効果の持続期間や回数の違いは?1回だけでは白さは不十分?
歯のホワイトニングを検討している多くの方が気にするのは「何回通えば白くなるのか?」「1回でも十分か?」という点です。実際、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングには明確な効果の段階があり、1回の施術だけで理想的な白さを得るのは難しいケースが大半です。特にコーヒーや赤ワイン、タバコなどによる着色が強い場合は、複数回の施術を前提に計画する必要があります。
ホワイトニングの効果は、使用する薬剤の濃度、照射方法、施術時間、そして個人の歯の状態によって変わります。歯の表面のエナメル質が厚く透明度が高い人は、白さの変化を実感しやすい一方で、象牙質の色が強く透ける人は、複数回の施術が必要です。
主要なホワイトニング方法別に必要な回数と効果の目安は以下の通りです。
ホワイトニング法 | 推奨回数 | 効果実感の目安 | 効果の持続期間 |
オフィスホワイトニング | 2~3回 | 即日で効果を実感可能 | 約3~6か月 |
ホームホワイトニング | 2週間~1か月 | 徐々に実感、1週間以降 | 約6か月~1年 |
デュアルホワイトニング | オフィス+ホーム併用 | 1週間以内に大きく実感 | 約1年~1年半以上 |
また、効果の持続にはメンテナンスが不可欠です。特にオフィスホワイトニングは即効性が高い一方で、生活習慣次第では再着色も早くなる傾向があります。施術後にはホワイトニング歯磨き粉や定期的なクリーニングを併用することで、白さをより長く保つことが可能です。
近年では、「1回だけの安価なセルフホワイトニング」で失敗や後悔の声も多く見受けられます。これは効果が薄く、白くならないだけでなく、むしろムラが出るなど見た目が不自然になることがあるため、注意が必要です。
結果的に「白さの実感」と「効果の持続性」の両立には、1回ではなく複数回にわたる計画的な施術が不可欠です。特にイベント前や印象改善を目的とした方には、最低でも2回以上の施術、もしくはデュアルホワイトニングのような併用型が強く推奨されます。
市販歯磨き粉・セルフホワイトニングとの違いは?失敗・後悔を防ぐには
多くの人が「ホワイトニングを試したい」と考える際、まず手に取るのが市販のホワイトニング歯磨き粉やセルフホワイトニングサービスです。しかし、これらは医療機関で提供されるホワイトニングとまったく異なる性質を持ち、目的に応じた正しい理解と選択が重要です。
市販のホワイトニング歯磨き粉は、基本的に表面の汚れ(ステイン)を物理的・化学的に落とす効果しかなく、歯そのものを漂白する作用はありません。これは「クリーニング作用」であり、「ホワイトニング(漂白)」とは根本的に異なるものです。
また、セルフホワイトニングは店舗型や自宅用キットなど形式は多様ですが、使用される薬剤は医薬部外品または化粧品分類であり、過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分は含まれていない場合が大半です。そのため、歯を白くする効果は極めて限定的で、「清掃」や「コーティング」程度にとどまるのが実情です。
歯科ホワイトニングと市販・セルフ製品との違いを表の形にまとめました。
比較項目 | 歯科ホワイトニング(医療機関) | 市販歯磨き粉・セルフホワイトニング |
使用薬剤 | 過酸化水素、過酸化尿素 | 無漂白成分(炭酸カルシウム、ポリリン酸など) |
効果の種類 | 内部漂白(象牙質の白化) | 表面清掃、ステイン除去程度 |
即効性 | 高い(1回でも効果を実感) | ほとんどない |
費用対効果 | 高(コスパ良) | 低(長期間使っても効果が薄い) |
リスク管理・相談体制 | 歯科医師の診察・対応あり | 自己責任での使用。口腔トラブル時に対応不可 |
市販のホワイトニング製品で「白くならない」と感じた人が、後に歯科ホワイトニングへ切り替えるというケースは非常に多く見られます。特に、思春期以降の歯の変色、テトラサイクリン歯などの内部着色には、表面的な歯磨き粉ではまったく効果がありません。
しない方がいい?ホワイトニングで後悔しないための注意点
歯のホワイトニングは多くのメリットを持つ一方で、適切な知識と準備がないまま施術を受けると「後悔した」「知覚過敏がひどくなった」「思ったほど白くならなかった」といった不満に繋がることがあります。これらのトラブルの多くは、事前カウンセリングの不足や誤った期待値設定が原因です。
ホワイトニングで注意すべきポイントは次の5つです。
- 知覚過敏のリスクがある
- 神経が死んでいる歯は白くならない
- 詰め物や被せ物は白くならない
- 生活習慣を変えなければ再着色する
- 必ずしも希望の白さになるとは限らない
特に知覚過敏については、施術後24時間以内に冷たいものへの反応が出やすく、個人差はあるものの数日続くこともあります。これは薬剤が象牙細管を一時的に刺激するためで、多くは自然に回復しますが、不安があれば医師に相談すべきです。
また、ホワイトニングは天然歯にのみ作用し、レジンやセラミックなどの人工物には効果がありません。治療歴が多い方は、施術後に色の差が目立つことがあり、修復物の再製作を検討する必要があります。
ホワイトニングの施術後も喫煙や着色性の飲食物(コーヒー、カレー、赤ワインなど)を摂取し続けると、再び黄ばみが戻ることがあります。持続的な白さを保つには、施術後48時間の飲食制限や定期的なクリーニング、ホームケアなどが欠かせません。
後悔しないためのチェックポイントをまとめると以下の通りです。
チェックポイント | 確認内容 |
事前カウンセリングの実施有無 | 歯科医師による診察、適応診断、リスク説明があったか |
治療歴の確認 | 被せ物・詰め物が白くならない点への説明があったか |
知覚過敏の可能性と対処方法を確認 | 一時的な痛みへの対応策、鎮静ジェルの使用提案があったか |
持続的な白さのための生活習慣指導 | 着色予防のための飲食制限やセルフケア指導が含まれていたか |
施術前後の写真比較による可視化 | 客観的に効果を実感できるよう、シェード測定が行われたか |
後悔を避ける最大のポイントは、「正しい期待値」と「丁寧な説明」を提供してくれる信頼性の高い歯科医院を選ぶことです。安価さやキャンペーン価格に飛びつかず、事前の情報収集を徹底することが満足度の高い結果に繋がります。
ホワイトニングの施術内容や保険について
オフィスホワイトニングの1回あたりの効果
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が専用の薬剤と照射機器を用いて施術を行う医療行為であり、即効性が高いのが最大の特徴です。白さを追求したい人にとって、効果は大きな関心ごとです。
以下に、施術内容を含めた比較表を示します。
地域 | 施術回数目安 | 含まれる内容 | 白さ実感の目安 |
東京23区 | 1〜3回 | カウンセリング、照射30分、シェード測定、術後説明 | 1回で2〜4シェード改善 |
地方都市 | 1〜3回 | カウンセリング、照射20分、写真撮影、術後アドバイス | 1回で1〜3シェード改善 |
郊外の歯科医院 | 1〜2回 | 照射のみ(カウンセリング別途) | 個人差大きい |
なお、照射に使用されるライト(LED、プラズマ、レーザーなど)や薬剤の濃度(過酸化水素25〜35%が一般的)によって、効果の出方や施術時間にも差が出ます。特に濃度が高く照射時間が長い施術では、即日で白さを実感できる反面、知覚過敏などの副作用のリスクも高まります。
ホワイトニング費用には、初診料・カウンセリング・シェードガイドによる色チェック・施術後のケア用品(歯磨き粉、ジェルなど)が含まれていることもありますが、医院によってはこれらが別料金になるケースもあるため、事前の確認が重要です。。
保険は適用される?自由診療との違いを正しく理解しよう
ホワイトニングを検討している人の多くが疑問に思うのが、「保険が使えるのか?」という点です。結論から言えば、ホワイトニングは基本的に保険適用外の自由診療です。これは、ホワイトニングが「機能回復」ではなく「審美目的」であるため、保険診療の適用対象外となっているからです。
保険制度は、虫歯治療や歯周病の治療など「生活上必要な医療行為」に限定されており、ホワイトニングは「見た目の改善」が主目的とされるため対象外となります。
自由診療と保険診療の違いは以下の通りです。
比較項目 | 自由診療(ホワイトニング) | 保険診療 |
対象行為 | 審美目的(白さの改善) | 機能回復(虫歯、歯周病など) |
費用の支払い | 全額自己負担 | 一部自己負担(3割負担など) |
使用材料の選択肢 | 高品質な薬剤や最新機器が選べる | 制限あり(保険適用内の素材・方法) |
医院ごとの価格設定 | 自由に設定可能 | 全国一律の基準に従う |
効果・美しさ | 即効性・高い審美性が期待できる | 最低限の健康維持を目的とする |
なお、ホワイトニング前に行われる虫歯や歯周病の治療は、症状があれば保険適用になります。そのため、ホワイトニング前に口腔内チェックを受け、保険診療で必要な治療を済ませてから自由診療に移行する、という流れが一般的です。
また、一部の審美歯科では「保険診療と自由診療の併用プラン」や「分割支払い制度」「医療ローンの導入」など、費用負担を抑える工夫もされています。こうした選択肢を活用すれば、費用面でのハードルを下げてホワイトニングを受けることも可能です。
ホワイトニングに関するリスクと副作用!歯がもろくなるって本当?
知覚過敏・痛みの原因と対処法は?薬剤や照射回数による違い
ホワイトニング施術後の知覚過敏や痛みに不安を抱く方は少なくありません。これは、使用される薬剤や照射方法が歯の神経に一時的な刺激を与えるために起こる自然な反応であり、ほとんどの場合は一過性の症状です。ただし、原因や対処法を正しく理解せずに施術を受けると、強い痛みや長期的な違和感に悩まされる可能性もあるため、施術前にしっかりとした知識を持つことが重要です。
知覚過敏や痛みが発生する主な要因としては次の3つが挙げられます。
- 薬剤の濃度(過酸化水素・過酸化尿素)
- 照射時間と回数
- 既存の歯の状態(歯のひび、歯茎下がり、象牙質露出など)
過酸化水素の濃度が高くなるほど漂白効果は上がりますが、それに比例して知覚過敏のリスクも高まります。一般的に、歯科医院で行われるオフィスホワイトニングでは過酸化水素35%前後が使用されることが多く、ホームホワイトニングでは10~16%程度とされています。
薬剤濃度と痛みの出やすさの関係性を表にまとめました。
薬剤濃度の目安 | 使用場所 | 効果の出方 | 痛みの出やすさ |
35%前後 | 歯科医院(オフィス) | 1回で明確な白さを実感 | 知覚過敏のリスク高 |
16%前後 | 自宅(ホーム) | 1~2週間で徐々に効果実感 | 軽度の違和感程度 |
10%以下 | 市販・セルフ | 白さ実感まで長期間 | ほとんどなし |
痛みが発生した場合の対処法としては、以下の対応が一般的です。
- ホワイトニング期間を数日空ける
- 知覚過敏専用の歯磨き粉を使用する(硝酸カリウムやフッ素配合)
- ホワイトニングジェルの量を減らす、もしくは濃度を下げる
- トレイの密着度が高すぎないよう調整する(ホームホワイトニング)
さらに、医院によっては「知覚過敏予防ジェルの塗布」や「照射の回数調整」「照射間のクーリングタイムの導入」といった、痛みを軽減するための施術メニューを提供している場合があります。
ホワイトニングによって「歯がもろくなる」という懸念は、正しく施術されれば根拠に乏しいといえます。実際、エナメル質に大きな損傷が加わることはなく、過酸化物の使用は国際的にも医師の管理下で安全とされており、知覚過敏の症状は一時的な現象であるケースがほとんどです。
歯周病や虫歯がある場合の注意点!ホワイトニングできる条件とは?
ホワイトニングを希望する人のなかには、「虫歯があってもできるの?」「歯周病治療中でも問題ない?」と不安を感じる方も少なくありません。実は、虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニング施術に注意が必要です。歯の健康状態によっては施術そのものが中止されることもあるため、事前診断と正しい理解が欠かせません。
まず結論からいうと、虫歯や歯周病がある場合は、原則として先に治療を済ませる必要があります。 これは、ホワイトニング薬剤が歯や歯茎の傷口に入り込み、強い痛みや知覚過敏を引き起こす可能性があるためです。さらに、患部から薬剤が漏れて神経に悪影響を与えるリスクも指摘されています。
歯の疾患ごとにホワイトニングが可能かどうかを判断する目安は以下の通りです。
歯の状態 | ホワイトニングの可否 | 事前に必要な処置 |
健康な歯 | 可能 | 特別な処置は不要 |
小さな虫歯 | 原則不可 | 虫歯治療後にホワイトニングを再検討 |
大きな虫歯/神経治療中 | 不可 | 根管治療または補綴処置の完了を優先 |
歯周病(軽度) | 一時的に中止 | 歯石除去・歯周ポケット洗浄・歯肉の炎症改善が必要 |
歯周病(中度以上) | 不可 | 歯周病の完治が最優先/ホワイトニングは推奨されない |
とくに注意したいのが「自覚症状のない初期虫歯」や「軽度の歯周炎」です。これらは痛みや違和感がなくても薬剤が刺激になる場合があるため、ホワイトニングを希望する前に歯科医師によるチェックとレントゲン撮影などを行い、リスクを明確にしておくことが不可欠です。
また、ホワイトニングによって詰め物や被せ物は白くならないため、虫歯治療済みの歯が多い場合は、施術後に色調のバランスが崩れることがあります。これは「ホワイトニング後に見た目が不自然になる」典型的な失敗例のひとつです。そのため、治療内容や補綴物の素材に応じて、施術の順番や範囲を調整することが望ましいです。
虫歯・歯周病治療とホワイトニングのおすすめスケジュール例は以下のとおりです。
- 初回カウンセリング・口腔内チェック(歯周病・虫歯の有無を確認)
- 必要があれば保険診療による虫歯・歯周治療
- ホワイトニング用のスケーリング(歯石除去・クリーニング)
- 治癒後にホワイトニング施術スタート
- 必要に応じて詰め物や差し歯の再製作(色合わせ)
このように、健康な口腔環境を整えることは、美しい白さを得るためだけでなく、ホワイトニングの効果を持続させるためにも非常に重要です。信頼できる歯科医院では、こうした一連のプロセスを丁寧に案内してくれるため、不安な点は必ずカウンセリングで相談するようにしましょう。
ホワイトニングのカウンセリングや施術時間は?
初回カウンセリングの内容とチェック項目
ホワイトニング施術を安心して受けるためには、初回カウンセリングが極めて重要な役割を果たします。歯科医院でのホワイトニングは、ただ歯を白くするだけでなく、医療行為として患者一人ひとりの口腔内の状態を正確に把握し、安全で効果的な施術計画を立てるプロセスが必要です。以下では、実際に行われる初回カウンセリングの流れや、チェックされるポイントを詳しく紹介します。
まず最初に行われるのが「問診」です。これは、過去の歯科治療歴やアレルギーの有無、現在の健康状態を確認する重要なステップで、特に歯周病や虫歯、知覚過敏の既往があるかどうかが焦点となります。ホワイトニング薬剤には過酸化水素や過酸化尿素といった漂白成分が含まれるため、歯の構造や歯茎の状態によってはリスクが高まるケースもあります。
このため、患者の生活習慣や食生活についても下記のような項目を詳しくヒアリングされることが一般的です。
チェック項目 | 内容概要 |
口腔内の健康状態の確認 | 虫歯、歯周病、歯のひび割れ、詰め物の状態などをチェック |
希望する白さの目標設定 | シェードガイドに基づいた目標色の設定 |
知覚過敏の有無 | 過去に冷たいものなどでしみた経験がないかをヒアリング |
使用中の薬剤や健康状態の把握 | 抗生物質やホルモン剤使用の有無、妊娠中の可能性などを確認 |
生活習慣のヒアリング | コーヒー・紅茶・赤ワインなどの着色飲食の頻度、喫煙習慣の有無など |
次に行われるのが「シェード測定」です。これはホワイトニング前の歯の色を測定し、目指す白さを明確化する工程です。歯科医院では専用の「シェードガイド」と呼ばれる色見本を使用し、患者の歯の色を段階的に確認します。これにより、施術後の効果が明確に数値化され、治療前後の比較がしやすくなります。患者の期待する「白さ」と、歯質や薬剤の効果による「実際の到達点」にギャップがある場合は、ここで丁寧な説明が行われます。
続いて、「事前説明」が実施されます。ここでは、施術の流れ、使用するホワイトニングジェルの種類、照射機器の特徴、必要な通院回数、1回あたりの施術時間などについて、歯科医師または歯科衛生士から詳しい説明があります。また、費用や料金体系についてもこの段階で提示され、予算に応じたプランの提案がなされることもあります。自由診療であるため、医院ごとに施術内容が異なることから、比較検討中の方にとっては極めて重要なポイントです。
また、多くの医院では「リスク説明と同意書取得」もこのカウンセリング時に行われます。ホワイトニングに伴うリスクには、一時的な知覚過敏や歯茎の刺激、効果の個人差、施術後の色戻りなどが挙げられます。これらの副作用についてしっかりと理解した上で、施術を受けるかどうかを決定する必要があります。
施術時間はどのくらい?1回あたりの平均所要時間
歯科医院でホワイトニングを受ける際、事前に知っておきたい重要なポイントの一つが「1回の施術にどれくらいの時間がかかるのか」です。忙しい日常の中で時間を確保する必要があるため、施術の流れとその所要時間を具体的に理解しておくことは、安心して通院するうえで欠かせません。
一般的なオフィスホワイトニングの施術は、カウンセリング・準備・施術・アフターケアを含めておよそ60〜90分程度が平均的な目安です。施術時間は使用する薬剤の種類や照射機器、歯科医院ごとの工程の違いによって若干の差はあるものの、おおむね以下のような流れで構成されています。
施術ステップ | 所要時間(目安) | 内容の説明 |
カウンセリング・同意書記入 | 約10分 | 問診、リスク説明、シェード確認、同意書の記入など |
口腔内クリーニング | 約10〜15分 | 表面の汚れや歯垢の除去、ホワイトニングの効果を高める準備 |
保護処置(歯茎・唇など) | 約5分 | 歯茎や粘膜の保護ジェルやプロテクターの装着 |
薬剤塗布と照射(1回目) | 約15分 | ホワイトニングジェルを塗布し、ライトで照射 |
薬剤再塗布と照射(2〜3回) | 約15〜30分 | 白さの効果を高めるため、回数を重ねて施術 |
洗浄・保護剤の塗布 | 約5分 | 薬剤の除去と口腔内の洗浄、知覚過敏防止ジェルの使用など |
施術後の説明・注意事項 | 約5〜10分 | 施術結果の確認、飲食制限、次回来院の説明など |
照射回数は多くの医院で2回から3回が標準とされており、回数が増えるほど所要時間も長くなります。特に初回の場合はカウンセリングや歯の色の記録などに時間がかかるため、余裕を持って90分前後のスケジュールを見込んでおくことが推奨されます。
まとめ
歯科でのホワイトニングは、単に歯を白くするだけでなく、正確な診断、安全な薬剤使用、医療機器による照射といった専門的な施術によって、効果と安全性の両立を実現しています。市販のホワイトニンググッズやサロンでの施術では得られない、根本的な「白さの持続力」や「歯と歯茎の健康への配慮」などが大きな魅力です。
「効果があるのか不安」「痛くないのか心配」「どこで受けるのが良いのかわからない」と迷っている方は、一度プロによる無料カウンセリングだけでも受けてみる価値があります。正しい情報をもとに自分に合った施術を選ぶことで、ただ白くなるだけでなく、口元に自信が持てる毎日を手に入れましょう。
さいわいデンタルクリニックmoyuk SAPPOROは、ホワイトニングとマウスピース矯正(インビザライン)を中心にセラミック治療などの専門的な歯科診療を提供しています。医療機関専門のホワイトニング「ホワイトエッセンス」と豊富な症例実績を持つインビザライン治療で美しい笑顔をサポートします。
皆様のお悩みに耳を傾け、理想の笑顔を実現するための治療を心がけています。

医院名:さいわいデンタルクリニックmoyuk SAPPORO
住所:北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 2F
電話:011-206-8440Web予約
よくある質問
Q.ホワイトニング後に知覚過敏が出た場合、どう対処すれば良いですか?
A.歯科で行うホワイトニングは専門の薬剤や照射機器を使用するため、まれに知覚過敏や痛みが出ることがあります。特に過酸化水素を使用する施術では、照射時間や回数によって刺激が増す場合があります。対処法としては、知覚過敏抑制剤入りのジェルの使用や、治療の間隔を空ける方法があり、施術前に歯科医師がリスクを評価し、事前にカウンセリングで説明を受けることで安心して施術が受けられます。痛みが強い場合は、照射時間の短縮や薬剤濃度の調整を行うことで改善が可能です。
Q.市販のホワイトニングと歯科医院の違いはどこにありますか?
A.市販のホワイトニング歯磨き粉やセルフホワイトニングでは、薬剤の濃度や漂白成分が低く設定されており、表面の汚れを落とす程度の効果が中心です。一方で歯科医院のホワイトニングは、過酸化水素を用いた高濃度の薬剤を医療機関の管理下で使用し、エナメル質の内部まで作用して白さを引き出します。短期間で効果を実感できるだけでなく、照射機器の精密な制御により、白さの段階を調整できる点も大きな違いです。市販製品では実感できない白さや持続性、口腔内の安全性を求めるなら、歯科での施術が適しています。
Q.学生や主婦でもホワイトニングは受けられますか?割安なプランはありますか?
A.最近では、学生や主婦向けに配慮した料金プランを用意している歯科医院も増えており、予算に応じた施術が可能です。家庭やライフスタイルに合わせて通いやすいプランを選べるのが魅力で、無料カウンセリングを実施している医院も多く、自分に最適な施術を相談しながら決めることができます。費用や施術内容をしっかり確認することで、無理なく理想の白さを目指せます。
医院概要
医院名・・・さいわいデンタルクリニックmoyuk SAPPORO
住所・・・〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 2F
電話番号・・・011-206-8440